空(くう)- Zero Wind
- Nyandy

- 7月5日
- 読了時間: 2分
更新日:8月21日
令和7年7月7日リリース。
令和7年7月7日——七が重なるこの象徴的な日にリリースされる、
Nyandy Warによる通算4作目のシングル作品。
6月4日に発表された3曲入りの前作『Future Manifesto』に続く本作は、
「ゼロ」=“はじまりの無”をテーマに、神話と未来を横断する音楽詩。
静かな風のように立ち上がるこの楽曲は、神話的な“はじまり”への回帰と、
空(くう)=無限の創造源への想像的な旅を描いています。
——
箱を開ける前の世界。
記憶が宿る風。
耳を澄ませば聴こえてくる魂の響き。
「未来をリライトする」
——
その意志を静かに内包した、音響詩的作品。
風の時代を生きるすべての感性へ捧ぐ、音と祈りの断章です。

ゆらり
まわる
はじまりの風
"空"(くう) という名の
かすかな息
静けさは
まだ名を持たぬ
星のうた
——
あれはまだ
海が 空だった頃
箱の蓋は
閉じたまま
開けるな と
言われた その前に
記された
火のかけら
うみさち
やまさち
亀に乗る 舟
ワダツミの
ほこらに 眠る
たまてばこ
ひとの時代の その前に
神々の 海は 歌っていた
女神の名は あまたにして
命の水と ともに編まれた
ホツマの 響きは 風に消え
なお 耳を澄ませば 聴こえる
——
音は降る
遠い記憶の
かけらみたいに
風にまかせて
いま、かたちになる
冥王星
トラインを なぞる
エンプレスの ゆびが
"コクウ"を 撫でる
——
"空"(くう)
むなしきもの
かたちを持たぬ
いのちのみなもと
"空"(くう)より いでて
"空"(くう)へと かえる
そこに
すべてが
はじまった はじまった




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